
頭の回転が速い=頭が良い ではありません。ここが少し違うところなのですが、正しくは頭の回転が速い≒頭が良いということになるのです。
ではどうしてこのような事が言えるのでしょうか。それは、回転が速い人は実は、知識が豊富な人が多いのです。豊富でなければ、速くならないと言ったほうが良いでしょう。
周りで、このように回転が速い人と感じさせる人は、会話の内容から素早く判断し、自分の意見を述べてくるでしょう。しかもその意見は、かなり会話の内容の的を得ているのではないでしょうか??
その人の経験や知識の中から引き出しをあけ、言葉に出来る。これが頭の回転が速い人の特徴でしょう。引き出しが多いからこそ、素早く判断出来、言葉に出来るとにほかなりません。
つまり、普段頭の回転が速いと思われる人も、全く引き出しのない世界の話題になると、自分の意見は言えても的を得た意見はできなくなります。
また頭の回転が速いと言う事は脳科学的な視点では前頭葉が発達していると考える事ができます。脳は前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉の4つに分けることができるのですが、
前頭葉は思考の中枢を担っていると言われ脳の最高指揮官として考えられおり、この指揮官が優秀だと他の脳の機能も良く働くと言うのです。
前頭葉の主な働きは以下の5つに分ける事ができます。知識が豊富人はその引き出しの多さと以下の様な思考プロセスがお互いに良い作用をして頭の回転の速さを生み出しているのです。
前頭葉の5つの思考プロセス
@状況判断 A行動選択の発見と決断 B計画の構築 C計画の実行 D結果の評価
頭の回転が速い人は、知識や経験も然ることながら、前頭葉が発達してると言えます。
どういうことかと言うと、前頭葉は正に脳の「指令塔」なのですが、この司令塔が良く働く為、2つ同時のことが処理できてしまうのです。
2つの事柄を同時に処理できれば、周りからはやはり「できる人=頭の回転が速い人」と言う印象を持たれるでしょう。
では、この司令塔は鍛えることができないかと言うとそうではありません。前頭葉を活性化させるには、処理をする情報量を増やして、前頭葉をフル回転させるのです。
処理をする情報量を増やすという事は、作業を同時進行で進めてみれば良いのですが、何も難しく考える必要はなく、簡単なことから初めてみれば良いのです。
「音楽を聞きながら本を読む」「テレビを見ながら仕事を行う」と言った簡単な事でも十分に同時に二つの作業を行っている事になります。
ただし、集中力が削がれていまい、それぞれの作業効率は落ちてしますので、この点には注意しながら行ってください。
また、同時に作業をするとことは脳にとってもかなり酷使をすることになる為、ストレスになってきます。この作業を継続的に続けていくと、ある時点で集中力が切れて思考が短絡的になり、完全に行き詰ってしまうことがあります。
そのような時は一旦作業をストップさせましょう。
ストップして別の作業を行うようにしてください。別の作業をするということは、やはり脳を使うことには違いありませんが、異なる部分を使うことになりますので、色々な脳が刺激され、活性化につながります。
しかし、行き詰ってしまったからといって、すぐに別の作業に切り替えるのはやめましょう。すぐ行き詰まってしまう時は脳の休憩のサインです。
前頭葉が働き続ける為の力が不足しているのです。このような時はしばらく休憩をとって、作業に戻りましょう。