
限界はどこなのか?
集中のメカニズムでは、集中している状態から、
途切れてしまう瞬間の内容を説明しましたが、今回はその限界について考えていきたいと思います。
試験前、今詰めて何時間も何時間も勉強をすると、少し休憩して頭を休めた方が良いと思われることでしょう。
休憩に自分の好きなことをしてみたり、テレビを見たり、おやつを食べたりと・・頭をリフレッシュさせたくなるでしょう。そう思われるのが普通だと思いますが実際はそう単純なことではないようです。
スタンフォード大学の実験に以下のような内容がありました。大学の心理学者によると、リフレッシュするのは脳にはもちろん良いことだそうです。ですが、精神力や集中力というのは、精神力・集中力というものに対する考え方や、信念によって左右されるものなのだそうです。
疲れた作業を続けたからといって無くなっていくようなものではないというのです。精神力や集中力には限界があると思い込んでいいると勉強をしていても疲れやすくなるが、
限界がはないものだと思い込んでいるといつまででも頑張れるというのです!!
スタンフォード大学の学生に、精神力について事前に「限界がある」と教えた学生グループ「自分次第で何とでもなる」と教えた学生グループとで集中力が必要な、疲れる作業を行わせる実験をしました。
実験の結果は「精神力には限界がある」と教えられた学生は、「精神力は自分次第で何とでもなる」と教えられた学生よりも、集中力の実験の成績が悪かったそうです。
「精神力には限界がある」一般的に考えられていますが、実験の結果はそうではありませんでした。そもそも学生は、精神力や集中力には限界があるから、時々休憩した方がいいという説を、元から信じていたのです。
ところが、精神力には限界はないのだということを教わると、集中力が必要な作業でも、これまで以上の力を発揮したそうです。
このような実験の結果は、抽象的な内容をはっきりと証明してくれていますので、「精神力には限界はない」という内容も信じる事ができるのではないでしょうか??
・・・一つ誤解してはいけないのが、最後に「〜これまで以上の力を発揮した〜」とありますが、自分のもっている力以上に発揮することができた…言うわけではありません。
あくまでも自分の元々持っているパフォーマンスを「これまで以上に十分に発揮することができた」とうことです。