脳を活性化させる食べ物というより、脳の活動に必要な食べ物と言ったほうが正しいかもしれませんが、まず脳が何をどれくらい必要としているか、簡単に理解しておきましょう。
脳の重さは全体重の2.2パーセントしかありませんが、そのエネルギー消費量は20パーセント以上になります。脳はとっても働き者で、大食らいなのです。脳はブドウ糖のみをエネルギー源としていますが、ブドウ糖は脳にわずかしか、貯蓄できません。
ですから、朝食(炭水化物中心)をしっかり摂ることは、脳に栄養を十分与えて、効率的に一日の生活を送る秘訣です。血液中にあるブドウ糖の何と50%が、脳によって消費されています。さらに脳は安静にしている時でも1日120gもブドウ糖を消費しており、1時間に5g消費していきます。
何もしていなくても消費し続けるので、1日3回の食事でしっかり補給してあげることが、脳の働きを維持するために必要となってきます。脳にいい朝食メニューとしてはブドウ糖・果糖・蜂蜜・でんぷんなどの糖類を食べることです。
主に体の中で、ご飯やパン、めん類などのでんぷん質の食物からつくられます。ご飯やパンを食べて30分くらい経つと、血液中のブドウ糖(血糖)はピークになり、次々と脳に送り込まれていきます。
ブドウ糖のは脳を正常に働かせる役割を担っておりブドウ糖が不足すると、脳はエネルギーを作ることができず、思考能力が低下してしまいます。
さらに、集中力が欠け、やる気も出ず、イライラするなど仕事も勉強もはかどりません。
ダイエットなどで炭水化物を取らない食生活を送っていしまうと、頭がぼーっとしてくのは、脳がエネルギー不足で働かなくなっているためです。
受験生の方、受験期間はダイエットはやめておきましょう。
果糖は読んで字のごとく果物に多く含まれます。
果糖の多い果物 りんご、日本梨、西洋梨、びわ、ぶどうなどです。
果糖の少ない果物 桃、すもも、みかんとなります。
また、バナナは必須アミノ酸である「トリプトファン」、セロトニンの合成を助けるビタミンB6、脳のエネルギー源であるブドウ糖を含むので非常に理想的な食品といえます。
脳を活性化させる食べ物としてチョコレートが良い!と言う話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
脳自体のエネルギー源は糖分なので、もちろんエネルギー補給と言う面では必要ですが、チョコレートには脳を活性化させる様々な成分を含んでいるのです。
チョコレートの原料はカカオですが、このカカオは古来より薬効成分を含まれていることが知られていて、珍重されてきました。
チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は大脳皮質を刺激して、やる気を出させる効果が期待できます。またチョコレートの持つ特有の香り成分は脳の中枢神経に作用し、集中力を高める効果があるのです。
さらにチョコレートに含まれる、ビタミン類やミネラルは脳内で抗酸化作用を発揮してボケの防止にも役立っていると言うのです。
チョコレートには、単にエネルギー源というだけでなく、その成分が様々な面で脳に良い効果を発揮するので、是非勉強や仕事のお供に加えてください。