
読解力は、理解力の中の一つと考えることができますので、基本的にはやはり、知識と経験が必要になってきます。順をおって読解力の向上について考えて行きましょう。
読解力をつけるにはよく「音読をしなさい」と言われることがあると思います。
はっきり言って私は意味がわかりませんでした。「黙読と音読と読むことには変わりない」と思っていましたので。
小学生の頃にこの事を教えてもらっていたら、高校生の頃随分、違っただろうに・・と思います。黙読では、しっかり読んでいるつもりでも、読み飛ばしている事がよくあります。声に出す事で、意味をはっきりと考えることができます。
音読をすることで読解力が直接つくわけではないのです。
意味をはっきりと考えることで、読解力が育ってきます。
音読する必要性を理解しながら、実際に
声に出して読むと、効果は全く違ってきます。
理解力とやはり共通するところですが読解の基礎となるのは、漢字や語句です。
意味の分からい語句や漢字だらけの文章を読んでも、全体を把握することができません。
その文章のすべての漢字や、語句を知っておく必要はありませんが、ある程度は読む文章レベルにあった、言葉の知識が必要になってきます。
漢字や、語句を知りその単語ごとの意味を理解する事によって、
その単語が使用されている理由がわかるようになって作者の意図を正しく捉える為の材料になります。
表現方法は筆者によって、様々です。筆者が伝えたい内容は同じでも、表現方法が異なるのです。この表現方法は、何かの問題集に載っているわけでもはありませんので、様々な文章に触れる以外はありませんが、
漢字や、語句を覚えるのと同様、文章全体、作者の意図を
正しく理解する手助けになります。
この表現方法を特別に取り上げて、勉強するものではないので、「作者によって表現方法は違うんだ」ということを知っているだけでも、大分違うと思います。
ただの文章の連なりでは解り難い時も、形態を変えてみれば簡単に把握できることが多々あります。最初は実際に紙に書き出して練習し、慣れてきたら頭の中で同じ作業ができるようになるといいです。
文章読解は、基礎がすべて。そもそも基礎も応用もやっている事は同じで、単に、語彙が増え、表現技法が高度になり、文章量が増えるだけなのです。
苦手な方は、苦手意識もありると思いますが、基礎から文章読解を学ぶことが
応用の文章を読み解く近道になりますので、いきなり難しい文章の読解問題を解くのでは無く、あくまで初歩的な文章問題を沢山取り組みましょう。